まずは準備から

携帯のアプリケーションというのは、当然ながらコンピュータのアプリケーションプログラムの1つとなります。プログラムを作るわけですから、何もないところから手品のようにポン!とばかりに生みだせるわけではありません。まずはMS Windowsの動くパソコンを用意してください。次に用意したコンピュータに Java の開発キットとDoja という名前のNTT DoCoMo iアプリ開発ツールをインストールする必要があります。


Java開発キットのインストール

携帯アプリの作成には、Javaというプログラミング言語を利用することになります。Javaは近年メジャーなプログラミング言語のひとつとして、その地位を確立していますので、この機会に覚えておくのもいいかもしれません。

Java開発キットは一般にJDK (Java Development Kit) と呼ばれています。今回は本書の記述時の最新版であるJDK 6 Update 7をSUNのサイトからダウンロードしてきます。最初の画面でJDK 6 Update 7と書いてあるブロックの[Download]ボタンを押します。次にプラットフォームの部分でWindowsを選択し、ライセンス契約に同意のチェックを入れ、[Continue]ボタンを押します。次の画面にjdk-6u7-windows-i586-p.exe というリンクがありますので、それを直接クリックしてダウンロード後、インストールを開始してください。基本的にライセンスに同意し、次へ、次へとボタンを押していけばOKです。最後にユーザ登録を促されますが、登録するかどうかはあなた次第です。


iアプリ開発ツールのインストール

iアプリ開発ツールをNTT DoCoMoからダウンロードします。 リンク切れ の可能性もありますので、「Doja 5.1」のキーワードで検索して、リンクを手繰ったほうが確実かもしれません。この文書の記述時の最新版はemufordoja5_1_2_00.zipです。もっと新しいのがあっても、同じバージョンをダウンロードしたほうが無難でしょう。ZIPファイルですので、デスクトップなどに展開後、内部のDISK1の下にあるsetupを実行してインストールします。

インストール手順はJavaの時と同じで、ライセンス事項に同意しつつ、次へ、次へ、で先に進んでください。インストールの最後に「外字設定」のダイアログが出ます。これは、携帯電話独自のフォントをパソコンで使えるようにするためのものですが、自分で登録した外字ファイルをお持ちでしたら設定せずに閉じたほうがいいでしょう、自分の外字ファイルがないのであれば、「設定」ボタンを押してもかまわないでしょう。まあ、いずれにせよ後で変更が効きますので、あまりこだわらなくてもOKです。

ついでに、2つばかり先に設定をしてしまいましょう。まず、iアプリ開発ツール起動します。スタートメニュー⇒すべてのプログラム⇒iappli Development Kit for Doja-5.1⇒iappliTool for Doja-5.1で手繰って起動してください。次に「設定」メニューから「エミュレータ環境設定」を選んでクリックします。

画面イメージ

「エミュレータ環境設定」のダイアログが出てきたら、「ヘルプの設定」タブをクリックして「APIリファレンスを開くブラウザ」と「PDFを開くツール」を次のように設定します。

  • APIリファレンスを開くブラウザ
    • C:\Program Files\Internet Explorer\iexplore.exe
  • PDFを開くツール
    • C:\Program Files\Adobe\Reader 8.0\Reader\AcroRd32.exe

PDFで開くツールで指定したアクロバットリーダーは、バージョンによってパスが違う場合もありますので、自分の環境に合わせて指定したのち、「設定」ボタンを押してください。

画面イメージ

iアプリ開発ツールは、このままにしておいてください。


テキストエディタのインストール

iアプリ開発ツールにはEclipseやNetBeans IDE対応のプラグインが用意されていますが、ここでは IDE(統合開発環境) の利用はやめて、もっと簡単な「Notepad++ EUC-JP対応版」というテキストエディタを用いてJavaプログラムを記述していくことにします。

「Notepad++ EUC-JP対応版」をダウンロードしましょう。これもリンク切れのときは「Notepad++ EUC-JP対応版」で検索しましょう。

ZIPファイルですので展開が必要になります。展開後npp.5.0.3-2.euc-jpフォルダ以下にある同じ名前のnpp.5.0.3-2.euc-jpフォルダをC:\Program Files以下に移動させてください。

次は、iアプリ開発ツールに戻って、もう1度「エミュレータ環境設定」を呼び出します。出てきたダイアログの「ソースエディタの設定」タブをクリックしてください。以下のような画面が出ますので、「ソースファイルを開くエディタ」に先ほどインストールしたnotopad++を登録し「設定」ボタンを押します。

画面イメージ

J2MEのCLDC API仕様のドキュメントを参照可能にする

携帯用のアプリケーションを作るに、Javaの開発キットをインストールしましたが、正確にはJavaの携帯用サブセットにあたるJavaマイクロエディション(J2ME)を利用することになります。サブセットですのでフルセットのJavaの API ドキュメントは使えませんので、J2MEの中で定義されている CLDC のドキュメントが必要になります。SUNのサイトからダウンロードして、iアプリ開発ツールから参照できるように設定しましょう。ここでもまたCLDC1.0_ja_docsで検索してもOKです。

これもまたZIPファイルですので展開する必要があります。展開するとCLDC1.0_ja_docsフォルダ以下のそのまたCLDC1.0_ja_docsフォルダ以下にCLDCAPIというフォルダがありますので、CLDCAPIフォルダ以下のファイルをすべてC:\iDKDoJa5.1以下のdocというフォルダにコピーしてください。

これで、iアプリ開発ツールの「ヘルプ」から「APIリファレンス」を呼び出すことができるようになります。

画面イメージ

「APIリファレンス」を呼び出すと、Webブラウザが起動し、CLCD Library API仕様の画面が出てきます。いつでも呼び出せるようにブックマークしておきましょう。


Doja-5.1 API リファレンスのダウンロード

最後に、iアプリ開発に欠かせないDoja-5.1 APIリファレンスマニュアルをダウンロードし、Webブラウザで参照できるように設定します。 ここでも、リンク切れなら単純に「Doja-5.1 APIリファレンス」で検索しましょう。

規約に同意するかどうかの画面が出ますので、規約に同意するというボタンを押してください。jguidefordoja5_x_apiref_XXXX.zipというファイルがダウンロードできます。これもまたZIPファイルですので、適当なところに展開してください。中を見てみると、基本APIフォルダの下のjavadocというフォルダにindex.htmlというファイルが置いてありますので、マウスでダブルクリックしてください。Webブラウザが立ち上がり、「Doja-5.1(APIリファレンス)」という画面が出てきたはずです。こちらも念のためブックマークしておきましょう。

お疲れ様。準備はこれでOKです。では、いったんiアプリ開発ツールを終了しましょう。